医学部予備校に通いたいけれど遠方で通えない、といわれる受験生は少なくありません。
しかし、医学部予備校の中には寮を提供している予備校も存在します。
一般のマンションに住んで予備校に通うよりも、寮で暮らす方が受験勉強に集中しやすい環境のため、活用すべきでしょう。
今回は、医学部予備校の寮のメリットや一人暮らしとの比較、さらに大阪で寮を提供している医学部予備校をご紹介します。
目次
医学部を目指す方にとって、勉強に集中できる環境選びは重要なポイントです。
医学部合格を目指すなら独学や塾よりも、医学部専門予備校に通うことで合格率は非常に高くなります。
医学部予備校には医学部に精通したプロの講師が在籍しているので、自身のスキルや志望校に合った確実な受験対策が可能です。
しかし、医学部予備校に通いたいけれど遠方で通えない、通学圏内のマンションで1人暮らしすることが不安という受験生もいるでしょう。
医学部予備校が自宅からの数学県内にないという方には、寮を提供している医学部予備校がおすすめです。
以下では、医学部予備校が用意する寮の特徴と費用の相場についてご紹介します。
直営寮と提携寮の違いについて解説します。
直営寮とは、在籍する生徒向けに医学部予備校が運営と管理を行っている寮のことで、居住スペースだけでなく学習に特化した自習室などの設備が整っています。
予備校の敷地内や近隣にあることが多く、通学時間を節約できるのが特徴です。
直営寮は、ほかの予備校の生徒の利用ができなく、医学部を目指す同じ予備校の受験生しか入寮していません。
そのため、寮生同士で一緒に暮らしながら、切磋琢磨できるというメリットもあります。
食事の提供や寮母さんが常駐しているなど、生活面でのサポートも充実しているため、安心して暮らせるのが魅力です。
宅配物の受け取りや共用部分の清掃だけでなく、体調を崩したりケガをしたりした時には病院に連れて行ってもらえるなど、勉強に集中できる環境が整っています。
提携寮は予備校が部屋を借り上げるタイプの学生寮で、受験生だけでなく一般の方も生活しています。
したがって、時間帯によっては、近隣の部屋からの騒音などが気になってしまうかもしれません。
また、直営寮とは異なり、運営と管理は外部の会社が行うことが多く、管理体制やルールが寮ごとに異なります。
例えば、食事が付いていなかったり、生活面のサポートが充実していなかったりする場合もあるので、自由度が高い反面、勉強だけに集中できる環境とは言い難いところがあるのが現実です。
ここでは、予備校の寮に入るために必要となる費用と相場についてまとめました。
寮によって費用区分の違いや不要な費用もあるのでケースバイケースですが、検討する際の参考にしてください。
費用の内訳 | 金額相場 |
---|---|
入寮費 | 10~20万円 |
保証金 | 5~10万円 |
管理費(寮費) | 10~15万円/月 |
光熱費 | 1~2万円/月 |
通信費 | 3000~5000円/月 |
寝具リース費 | 2~3万円/月 |
医学部予備校の寮と一人暮らしの違いに関して、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
どちらにするか迷っている方は、検討する際の参考にしてみてください。
医学部予備校の寮 | 医学部予備校の近くで一人暮らし | |
---|---|---|
メリット | ・勉強に専念できる ・生活リズムを整えられる ・仲間と刺激し合える ・通学時間が短縮できる |
・自由に生活が出来る ・自立できる ・周囲を気にしなくてよい ・費用を抑えられる |
デメリット | ・予備校費に加え寮費がかかる ・自由な時間が制限される場合がある ・共同生活がストレスになる場合がある |
・家事をするのが大変 ・誘惑が多い ・環境によっては費用がかかる ・通学に時間とストレスがかかる |
以上の比較を踏まえると、より学習に集中できる環境があるのは寮と言えるでしょう。
しかしながら、トータルの費用を気にして悩む方が多いです。
寮の場合は充実した管理・サポート体制が整っていることもあり、費用は高額になる傾向があります。
一方で、一人暮らしの場合でも、家具を揃える必要があることや、日々の生活などで出費がかさむ可能性もあるでしょう。
より費用を抑えつつ希望の予備校の授業を受けたいという方には、オンラインで授業を受けられる医学部予備校を検討してみるのも良いでしょう。
自習室や利用は難しいですが、オンラインであれば医学部予備校がない地域でも、医学部受験のプロの講師からサポートしてもらえます。
オンラインに対応した医学部予備校については、こちらの記事をご覧ください。
医学部予備校の寮を選ぶ時にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
自分にとって重要な要素や譲れないポイントをリストアップし優先順位を付けることで、自分に合った寮をスムーズに探せるでしょう。
予備校の寮を選ぶ際には、立地と周辺環境のチェックは非常に重要です。
寮が予備校の敷地内や徒歩圏内など、近い場所にあると通学時間を大幅に短縮できるため、勉強時間が削られることはありません。
ただし、多少距離がある場合でも、最寄り駅から近いなど交通アクセスが良ければストレスなく通学できるでしょう。
周辺環境に関しては、事前に寮周辺の治安や生活環境の情報収集をすることが大切です。
予備校では夜遅くまで勉強してから帰宅することも多くなるため、帰り道や寮周辺が安全かどうかを確認するようにしましょう。
コンビニや遅くまで営業しているスーパーが近くにあると、買い物が便利なだけでなく、セキュリティ面での安心感もあります。
寮の管理体制も、安心して生活するためには欠かせない要素です。
食事付きの寮では日常的に栄養バランスが整った食事をとれるため、体調管理がしやすくなるだけでなく、自炊の手間も省けます。
セキュリティ面においては、オートロックや防犯カメラなど、防犯設備がしっかりしているかも確認しましょう。
中には、管理人や寮母が常駐し、住環境の整備や生活面のサポートを行っている寮もあります。
また、寮によっては男子専用と女子専用の寮を区別して運営しているところもあれば、共学でもフロアごとに男女を分けている場合もあります。
女子寮は、男性の立ち入りを制限している場合も多いため、事前に内容を確認しておくことが大切です。
受験勉強に集中したい方にとって、管理体制が整った寮は安心して暮らせる上、余計な心配をしなくて済むという大きなメリットがあります。
ただし、人によってはルールに縛られすぎることが苦手という場合もあるでしょう。
寮によって管理体制が異なるため、自分に合った体制になっているかをチェックすることがポイントです。
医学部予備校の寮選びでは、生活のしやすさだけでなく、いかに勉強に集中できる環境かどうかも重要です。
寮に自習室がある、静かで余裕のあるスペースが確保できるなど、学習環境が整っていると予備校での授業が終わった後も寮で勉強を進められるなど、学習効率が上がります。
また、予備校の講師が定期的に訪問し、学習相談に応じてくれるサポートを導入している寮もあります。
このように、医学部受験に向けてしっかり集中できる環境がある寮を選ぶことで、合格に近づけるでしょう。
予備校の寮には、大きく分けてドミトリータイプと個室タイプがあります。
ドミトリータイプは費用が抑えられるものの、他の学生と同部屋で共同生活を送ることになるため、プライベートな空間や時間が制限される点には注意が必要です。
一方で、個室タイプはプライバシーが守られるため、より集中しやすい環境になりますが、寮費は高くなる場合が多いです。
また、家具や家電が完備された寮もあり、初期費用を抑えられるでしょう。
医学部予備校は学費が高額なことが多く、寮付きの予備校に通う場合は学費に加えて寮費を含む生活費がかかります。
寮に入る場合は、トータルの費用を踏まえてコストパフォーマンスを重視することが大切です。
寮の費用が他の医学部予備校よりも高い場合でも、家具・家電を買い足さなくてもよい、時間がずれても食事の提供があるなら、選ぶ価値があると考えられるでしょう。
費用だけを見るのではなく、予備校と寮で受けられるサポートの内容や学習環境などを、総合的に見た上で自分にとって1番良い選択肢を考えていく必要があります。
大阪にある医学部予備校で寮を提供している、おすすめの予備校を5選ご紹介します。
なお、寮の最新情報は、各予備校にお問い合わせください。
それぞれの寮の特徴をメインにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
指導スタイルは個別指導のみ。
各生徒の状況に合わせたカリキュラムを組んで計画的に学習を進めることで、高い合格率を誇っています。
ほかの医学部予備校よりもリーズナブルな学費でありながら、万全の体制で受験生をバックアップする医進の会では、「受験の手厚いサポート」として専用寮も提供しています。
医進の会が用意する3つの専用寮は、全ての寮において充実したサポート体制と防犯設備が整っています。
家電・家具が充実しており、入寮準備に時間をかけずに済みます。
女子専用・男子専用・男女共用の3つの寮を、独立した建物で提供。
3つの寮はいずれも館長夫妻が常駐しており、宅配便の受取や万一の病気の際には病院にも連れていってもらえるので、安全・快適に生活できるのが特徴です。
医進の会が提供する寮に関しては、こちらもご覧ください。
1クラス平均7名、9名以下の少人数クラス制を採用しており、講師と生徒の距離が近いことが特徴。
個別指導の併用も可能で、担任の講師が一人ひとりに合った学習環境を提供しています。
メビオでは女子寮1棟、男子寮2棟の専用寮が用意されていて、メビオの校舎から徒歩30秒~2分圏内と至近距離に位置します。
授業開始時間に登校しない生徒の様子を部屋まで見に来てもらえるなど、生活面のサポート体制もしっかりしていることは専門寮ならではのメリットと言えるでしょう。
いずれの寮もすぐ生活が始められるように、ほとんどの家電やインテリアなどの設備が整っているワンルームタイプの寮です。
各寮には寮母さんが住み込みで常駐し、来訪者の受け付けと確認、郵便・荷物の受け取りとその連絡、共用部の清掃、緊急時の連絡などのサポート業務を行っています。
周辺環境も充実しており、コンビニやスーパー、郵便局なども徒歩圏内にあるため、利便性が高い寮としてもおすすめです。
メビオが提供する専用寮の詳細は、こちらもご覧ください。
プロの講師による多様な授業スタイルによって、生徒の学力や性格、志望校に合わせた最適な学習プランを提案してもらえることが強み。
入塾を決める方の約半数が地方出身者であることから、寮に力を入れているメディセンス。
専用寮と提携寮の両方を提供しているため、様々な選択肢の中から自分に合った寮を選択できます。
希望があれば、起床時間にスタッフが訪問することも可能で、自己管理に不安がある方でも生活リズムを整えられるでしょう。
食事に関しては、予備校内で作りたての食事を提供しており、食生活の面からも受験生を支えています。
メディセンスが提供する専用寮の詳細は、こちらもご覧ください。
学習に専念できる施設環境にも力を入れています。
十分な席数を確保した自習ブースをはじめ、食事室やリラクゼーションルームなども予備校内にあり、受験までの道のりを全面的にバックアップしています。
Medi-UPでは、遠方から入学する受験生のために学生寮や学生マンションの案内を行っています。
寮母が常駐し、家具・食事つきの物件から、セキュリティ設備を完備した学生マンションまで幅広い提携寮を提供しているため、自分が重視する条件に合わせて選ぶことが可能です。
予備校まで電車通学となる寮が多いですが、いずれも通いやすい立地となっています。
徒歩圏内や予備校敷地内にある寮も便利ではあるものの、予備校での学習時間とプライベートを分けて、メリハリのある生活を送りたいという方におすすめです。
Medi-UPが提供する専用寮の詳細は、こちらもご覧ください。
受験生の「絶対に医師になる」という想いを叶えるために、6つの合格メソッドを構築・提供することで、多くの合格者を輩出しています。
そんなメディカルラボには、集中して勉強できる寮も用意されています。
メディカルラボの指定学生寮には寮長・寮母が常駐し、日々の生活を健康面はもちろん、精神面でもしっかりと支えてくれます。
朝、夕と食堂で提供される食事は専任の栄養士と調理専門スタッフが毎食手作りしており、栄養バランスの優れたメニューとなっています。
夕食は23時まで提供されているため、帰りが遅くなっても暖かい食事がとれることが魅力。
また、宅配物の受け取りや、万一の病気やケガの際にも病院に付き添ってくれるので安心です。
施設は男女共用でも女性専用フロアも設けられている寮もあるようです。
メディカルラボが提供する専用寮の詳細は、こちらもご覧ください。
今回は、医学部予備校が用意する寮について解説してきました。
実家から離れた場所で予備校に通う際には、寮に入るか一人暮らしをするかという2つの選択肢がメインになります。
一般のマンションで一人暮らしをするよりも、予備校が提供する寮で暮らす方が、より勉強に集中できる環境にあるので医学部への合格率がアップするでしょう。
ただし、どちらにもメリットとデメリットがありますので、それをしっかりと理解しておく必要があります。
寮に入る場合でも、寮のタイプによって費用やセキュリティ面など、環境が大きく異なります。
そのため、今回ご紹介した情報を参考に、自身でもしっかり細かい部分まで確認しておくことが大切です。
事前に見学ができる寮も多数ありますので、入寮を決める前には実際に下見をすることもおすすめです。
自分にとってより集中して勉強に励める環境が医学部合格への近道になりますので、しっかり情報収集を行い最適な学習方法を選びましょう。