医学部を受験する際には、他の学部と同じく共通テストを受ける必要があります。その共通テストの社会科目では、世界史・日本史・倫理政経・地理の4科目から、1科目を選択します。
もしも社会科目が苦手なら、倫政(倫理政経)を選ぶことをおすすめします。その理由は、倫政なら勉強次第で確実に9割を取ることができる科目だからです。
共通テストの社会科目である論政で、9割を取るための秘策を解説します。
目次
冒頭にもお伝えしているとおり、医学部受験では共通テストを受けなくてはなりません。
特に国公立大学の医学部を目指している方には、共通テストは必須となり9割以上の高得点を取る必要があります。
社会科の4つの選択科目から、論政を選べば9割を取りやすくなります。
ここではその理由について、詳しく解説します。
論政は社会科の科目の中で、理解してしまえば高得点が狙える科目です。
このように論政は効率よく覚えることが可能で、高得点を狙える科目となっています。
論政は、高校生の授業で習った範囲でしか出題されませんから、出題傾向さえ把握できればマスターが可能となります。
従って、他の科目よりもマスターするまでの時間が短くて済むメリットがあります。
論政は、暗記する情報量が少ないメリットがあり単語や人物を丸暗記するのではなく、ストーリー仕立てで覚えることとなります。
従って、ガッチリ暗記する科目というよりも、イメージで覚える科目という方が合っているといえます。
論政の過去問を解いて、出題傾向と知識を固める勉強法をしておけば、本番での高得点が期待できます。
過去問を解いていく中で、7~8割までは比較的容易に点数が取れますがそれ以上は少し時間がかかるかも知れません。
しかし、過去問の解説を理解することで、その壁を突破して9割に近づきます。
その壁を突破さえすれば本番の試験でも高得点が期待できます。
国公立大学の医学部を受験する際に、論政を選ぶメリットは2つ。
ひとつは、論政と現代社会のみで受験可能な医学部があることで、これは論政で高得点を取れれば合格に近づくメリットになります。
もうひとつは、論政を選ぶことで英語や数学など他の科目の受験対策に時間を割けることです。
共通テストは5教科7科目の受験が必要ですが、その中の論政や現代社会だけで受験可能な国公立大学の医学部があります。
そんな医学部を受験するなら論政で9割を取れれば、合格にグンと近づくことができるメリットは大きいといえます。
どの医学部が論政や現代社会だけで受験可能な国公立医学部なのか、一覧で紹介しておきましょう。
※年度によって変更がある場合もあります。最新情報は各大学ホームページをご覧ください。
共通テストは5教科7科目の受験が必要で、論政の得点結果は各大学が定める社会科目の得点比率を考慮する必要があります。
たとえば、東京大学の共通テストでは合計点数が約12%に圧縮されます。ということは、100点を取っても12点になるということです。
そうなると、80点であっても9.7点なので点数を比較すると、あまり差がないことが分かります。
つまり、論政で100点満点を取らなくても90点近い点数を取れば問題なくなるという訳です。
ここでは、東京大学を例にしていますが、受験する医学部での社会科の得点割合を確認しておくことが重要です。
先の東京大学のように社会科で100点満点を狙う必要がなく90点近くを狙うなら、論政を選ぶ方が他の歴史科目よりも短時間でマスターできるメリットがあります。
したがって、早く論政をマスターして、残った時間を英語や数学の受験対策にあてることができるという、大きなメリットが生まれてきます。
共通テストの倫理で高得点を狙うなら、まずはこれまでの共通テストでの出題傾向をつかむことが大切です。
その上で、高得点という結果につながる勉強法をする必要があります。
ここでは、倫理のオススメの勉強法と対策方法を解説します。
2021年の共通テストの倫理では、思考力や判断力を問う問題が多い傾向にあります。
過去の倫理では、このような特徴が現れています。
それでは、オススメできる倫理の勉強法について解説しましょう。
その前に、倫理においてNGの2つの勉強法を解説しておきます。
ひとつは、単語ばかりを覚えて全般の流れを覚えない勉強法です。
この勉強法だと、単語は分かっても意味が理解できないので正解にたどり着けません。
もうひとつは、演習ばかりおこなうやり方です。
どこが理解できていなかったのか、しっかり復習して問題と解答の両方を理解することが重要です。
倫理を短時間で覚えるには、時代の流れをつかみながら単語を覚えることがコツ。
そうすれば、全体的な流れを把握できるので、どんな問題でも解答できるようになります。
自己流でも構わないので、時代ごとの登場人物の考え方や実績、言葉の意味を理解しながら覚えていくと効率的に覚えられます。
共通テストにおける倫理問題の出題形式に慣れておくと、本番でも冷静に問題を解いていけます。
それには、過去問を解いていく勉強法が一番です。
ただし、単に回答するだけでなく過去問の解説にも目をとおして、各問題のポイントもしっかり抑える必要があります。
政経で高得点を狙う際も先の倫理と同じく、過去の出題傾向をつかむ必要があります。
2021年の共通テストでは政経の問題傾向も、資料やデータを読み解く必要がある問題が多くなっています。
政経で高得点を狙うなら、最低次の勉強内容は必要です。
この2つは政経の勉強をする上で必須となるので、確実に把握しておくことが重要です。
先の必須項目である中学レベルの基礎知識に加えて、高校での政治経済の授業内容もしっかり把握しておく必要があります。
これは、共通テストは高校で習う内容に限られるので、高校での授業内容を理解していれば解ける問題が多くなるからです。
倫理と同様に政経も過去問を解いて、本番の出題に慣れておくことが大切です。
問題と解答の両方をしっかり理解して、解答のポイントも把握しておけば高得点が期待できます。
先に倫理・政経のそれぞれのオススメな勉強方法を解説していますが、倫政を勉強する上での注意点は暗記に頼らないことです。
もちろん、教科書の内容を暗記することは必要ですが、言葉を暗記するのではなく登場人物の誰が何の主張をしているか、内容を理解した暗記法が重要になります。
日本史や世界史など歴史を勉強するよりは、倫理の方が暗記する情報は少なくて済みます。
従って、短時間で覚えられるメリットがある反面、単に暗記してしまうだけになると問題を解くことができません。
教科書や参考書を繰り返し読んで、単語だけでなく広い範囲の内容を把握します。
政経も倫理と同じく、広い範囲の内容を把握しなくてはいけません。
時事ニュースなどには注意を払って、今日本で問題となっていることや世界で注目されている情報をしっかり覚えておくことも必要です。
今回は、医学部受験における共通テストにて、論政で9割を取るための秘策を解説してきました。
国公立大学の医学部受験には、共通テストが必須。
その共通テストの社会科では倫政を選ぶと、合格しやすくなるケースがあります。
倫政は比較的覚える情報が少なく、9割を取りやすい科目です。
また、倫政だけで受験できる医学部もあり、倫政を選択することで合格に近づくことが可能となります。
高得点を狙うなら、単なる暗記でなく内容を理解した上で広い範囲を暗記することが必要です。
各大学の社会科の得点割合を把握して、倫政が有効となる大学を受験すると合格率がアップします。
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