関西の医学部偏差値・難易度ランキング!

公開日:2020.04.07 更新日:2023.11.30
関西の医学部偏差値・難易度ランキング!

医学部合格を目指すなら、大学ごとにどれくらいの学力が必要なのか、合格難易度の目安を知ることが大切になります。今回は、関西圏の国公立・私立の医学部の偏差値や共通テストのボーダーラインをランキングで紹介します。

共通テストや一般選抜試験で必要な教科・科目や配点、募集人数も一覧でまとめていますので、自分に合った志望校を見極めたり、勉強法や受験スケジュールを立てたりする際の参考にしてください。

 

関西の医学部ランキングについて

関西の医学部ランキングのサイトに掲載している情報は、偏差値や難易度だけではありません。

学費や合格者の人数などプロの視点による情報収集をした内容を掲載しているので、上手に活用すれば受験対策だけでなく合格後の生活をイメージしやすくなります。

特に学費の高さは、各医学部で異なります。国公立は6年間で数百万円な一方、私立となれば1,000万円以上掛かる場合があります。

しかし、国公立大学は共通テストの受験が欠かせないですが、私立の場合は科目が少なくて済みます。得意科目があれば、それを活かせると合格する可能性が増します。

ただし、昨年度に倍率が低いケースでも今年度は高くなっている可能性があります。入試科目や配点のバランスや、募集人員に関する情報も少なからず変化はあります。

また、国公立大学受験にあたって、年度によっては後期試験を実施しない大学もあります。過去のランキングは参考になりますが、最新の情報を仕入れることも受験の戦略を立てるには欠かせません。

 

医学部の選び方

関西の医学部に合格をすれば、6年間は通う必要があります。卒業と同時に医師免許を取得するための試験の受験資格を得られて、それに合格をして初めて医者として働けます。

ランキングによる情報収集と同時に、医学部で学べる内容も知っておくといいでしょう。学科は医学科以外に看護や薬学など複数ありますから、将来の方向性を把握したうえで、自分が学びたい所を選んでください。

概ね1年次には一般教養を学んだり、医療現場での実習をしたりします。実習では、医療や福祉施設に行って現地での仕事に触れる中で、働くにあたっての倫理観や心構えを学んでいきます。

2年から4年になれば、基礎や臨床医学のような専門分野を学んでいきます。大学系列の病院などで、そこで実習や実験をする機会が増えます。

特に4年では修得した知識を確認する全国共用試験に合格しないと、進級ができません。5年から卒業までの期間は、実習漬けの生活となります。

また、卒業後は大学など付属病院で研修医として勤務をして、自分が進みたい診療科を決める仕組みとなります。

近年の医療現場は国際化が進んでいるので、世界レベルで活躍できる人材を育てる大学も少なくありません。

 

国公立医学部(前期試験)

関西の国公立医学部の前期試験を行っている、8つの大学の情報です。

※下記表ですが、横スクロールができます。

大学名 募集人員 共通テスト 偏差値 共通テストボーダー(得点率%) 個別学力検査 その他
京都大学 医学部 一般枠102名、学校推薦型選抜5名 5教科7科目250点満点
(理科2科目で50点、数学2科目で50点、国語50点、外国語50点、社会50点)
72.5 90 4教科5科目と面接で1,000点満点
(国語150点、外国語300点、数学250点、理科2科目で300点)+面接、志望理由書
学校推薦型選抜は高校の評定平均値が4.7以上、共通テスト、TOEFL iBTの受験、学びの設計書提出、物・化・生の要素を含む面接(160点)あり。
大阪大学 医学部 一般枠95名、学校推薦型選抜5名 5教科7科目500点満点
(理科2科目で100点、数学2科目で100点、国語100点、外国語100点、社会100点)
70 89 3教科4科目1500点満点+面接
(英語500点、数学500点、理科2科目で500点)
1段階選抜の共通テストに基準点(900点満点中630点)あり
学校推薦型選抜は調査書の評定平均値4.3以上、共通テスト5教科7科目90点+小論文90点、面接90点の270点満点
神戸大学 医学部 一般枠92名、総合型選抜10名、学校推薦型選抜(地域特別枠)10名 5教科7科目360点満点
(理科2科目で80点、数学2科目で80点、国語80点、外国語80点、社会40点)
67.5 88 3教科4科目450点満点+面接
(英語150点、数学150点、理科2科目で150点)
総合型選抜は共通テスト5教科7科目800点満点+口述試験、面接100点の900点満点
学校推薦型選抜は地域指定あり、氷帝平均値4.3以上、は共通テスト5教科7科目800点満点+口述試験、面接300点、書類審査100点の1200点満点
大阪公立大学 医学部 一般枠75名、大阪府指定医療枠5名、総合型選抜5名、学校推薦型選抜10名 5教科7科目650点満点
(理科2科目で200点、数学2科目で200点、国語100点、外国語100点、社会50点)
67.5 87 3教科4科目800点満点+面接
(英語200点、数学300点、理科2科目で300点)
2段階選抜あり(共通テストの特典650点以上)
2022年から大阪市立大学と大阪府立大学が合併併合
総合型選抜は共通テスト5教科7科目800点満点+口述試験、面接
学校推薦型選抜は大阪府内限定、共通テスト5教科7科目800点満点+小論文、面接
京都府立医科大学 一般枠100名、学校推薦型選抜7名 5教科7科目450点満点
(理科2科目で100点、数学2科目で100点、国語100点、外国語100点、社会50点)
65 82 3教科4科目600点満点+面接、小論文
(英語200点、数学200点、理科2科目で200点)
学校推薦型選抜は共通テスト+面接
共通テストの配点は5教科7科目900点満点になります。(理科2科目で200点、数学2科目で200点、国語200点、英語200点、社会100点)
また、総配点の85%を入学者選抜の基準とします。
奈良県立医科大学 一般枠22名、学校推薦型選抜38名(緊急医師確保枠13名、地域25名) 5教科7科目900点満点
(理科2科目で300点、数学2科目で200点、国語100点、外国語200点、社会100点)
900点満点を450点満点に圧縮
65 83 英語150点、数学150点、理科1科目150点の合計450満点+面接試験 学校推薦型選抜は、緊急医師確保枠で13名、地域枠で25名の募集
緊急医師確保枠は指定の奨学金制度を利用すること、地域枠は本人または保護者等の地区制限あり
共通テスト+英語150点、数学150点、理科1科目150点の合計450満点+面接試験
滋賀医科大学 一般枠55名、地域医療枠5名、学校推薦型選抜35名(一般枠29名、地元医療枠6名) 5教科7科目600点満点
(理科2科目で100点、数学2科目で100点、国語200点、外国語100点、社会100点)
65 83 英語200点、数学200点、理科2科目200点の合計450満点+面接試験 学校推薦型選抜の地元医療枠と一般枠のうち15名以内は滋賀県出身者の募集
学校推薦型選抜は共通テスト(5教科7科目)+小論文+面接(グループディスカッション)
和歌山県立医科大学 一般枠64名、県民医療枠15名、学校推薦型選抜21名(一般枠6名、県民医療枠5名、地域医療枠10名) 5教科7科目600点満点
(理科2科目で150点、数学2科目で100点、国語100点、英語150点、社会100点)
62.5 82 3教科4科目700点満点+面接、自己推薦書
(英語200点、数学250点、理科2科目で250点)
学校推薦型選抜の一般枠と地域医療枠は県内募集、共通テスト+自己推薦書、面接

 

国公立医学部(後期試験)

関西の国公立医学部の後期試験を行っている、1つの大学の情報です。

※下記表ですが、横スクロールができます。

大学名 募集人員 共通テスト 偏差値 共通テストボーダー 一般個別試験
奈良県立医科大学 53名 5教科7科目900点満点
(理科2科目で300点、数学2科目で200点、国語100点、英語200点、社会100点)
900点満点を300点満点に圧縮
67.5 88 3教科4科目900点満点+面接
(英語225点、数学225点、理科2科目で450点)

関西の国公立医学部で、後期試験を実施しているのは1大学のみで、募集人員も少なめです。大学側の考えとしては、合格をすれば概ね入学をすると見込んで募集を掛けますから、定員は少なめの設定となっています。

そのうえ、前期試験で不合格になった受験生も加わるので、難易度は前期試験以上に高めになります。受験人数が多ければ、偏差値のランキング以上の成績を残さなければ、合格は難しくなります。

2次試験は3月中旬以降なので、これまでに受験を多く受けている場合は、モチベーション維持や体調管理の面でも注意が必要となります。

 

私立医学部

関西の私立医学部の試験を行っている大学の情報です。

※下記表ですが、横スクロールができます。

大学名 募集人員 偏差値 一般個別試験 その他
大阪医科薬科大学 一般選抜94名(前期77名、後期15名、大阪府地域枠2名)
総合型選抜8名(専願3名、併願5名)
共通テスト利用選抜10名
67.5 一般選抜前期/後期:1次試験3教科4科目400点満点(理科2科目で200点、数学100点、英語100点)+2次試験(小論文、面接)
関西医科大学 一般選抜:前期55名、後期5名
推薦型選抜:42名
共通テスト・一般選抜試験併用:13名
共通テスト利用選抜前期12名・後期5名※
※一般選抜試験(後期)と大学入学共通テスト利用選抜試験(後期) 合わせて5名募集
65 一般選抜前期/後期:1次試験3教科4科目400点満点(理科2科目で200点、数学100点、英語100点)+2次試験(小論文、面接) 大阪府地域枠5名、静岡県地域枠8名、新潟県地域枠2名が追加(推薦型選抜)
兵庫医科大学 一般選抜A(4科目型):一般枠80名、兵庫県推薦枠5名、B(高大接続型):10名
学校推薦型選抜:一般枠12名、地域指定枠5名
65 一般選抜A(4科目型):1次試験3教科4科目500点満点(理科2科目で200点、数学150点、英語150点)+小論文(50点)、2次試験(面接、調査書:100点) 2022年4月に兵庫医療大学と統合
一般選抜B(高大接続型)は1次試験2教科2科目500点満点(理科100点、数学150点)+小論文(50点)、2次試験(英語150点、面接40点、調査書:40点)となる。
また、英検、GTEC、IELTS、TEAP4技能のうちいずれかで基準を満たす必要あり
近畿大学医学部 推薦入試(一般公募):25名
一般入試・前期(A日程):55名
一般入試・後期:5名
共通テスト利用方式(前期):5名
共通テスト利用方式(中期):3名
共通テスト利用方式(後期):2名
地域枠:17名
62.5 一般入試・前期(A日程)/後期:1次試験3教科4科目400点満点(理科2科目で200点、数学100点、英語100点)、2次試験(小論文、面接) 地域枠は大阪府(3名)、奈良県(2名)、和歌山県(2名)、静岡県(10名)を募集

 

自分に合った医学部の選び方

関西の医学部受験や進学を決めるにあたって、偏差値のランキングから決めるのも一つの方法です。しかし、大学名や学費が安いだけで選んでしまうと、後悔をしてしまいかねません。

国公立の医学部では、概ね研究医の育成に力を入れています。大学院に進学をしたり、研究者として在学をしながら働いたりするには最適な環境となるでしょう。

私立の場合、カリキュラムは臨床医養成を軸とした授業や実習を行っています。実践的な内容を積極的に導入しているので、将来開業医を目指すなら向いています。

将来、大病院の院長のような就けるポストにこだわりがあるなら、帝大クラスを目指す方法もあります。

近年では、フリーランスなど誰にも縛られずに仕事をしたいと考える医師がいます。医局へ所属をすれば、コネクションや就職先を斡旋してもらえるなどのメリットはあります。

大学を選ぶ際に、自分が所属したいと考える医局を探すのも、一つのポイントです。

 

関西圏の医学部に強いおすすめの医学部予備校3選

関西圏の国公立・私立大学医学部の入試情報を紹介してきました。関西圏の医学部合格を目指すなら、地元関西の医学部受験に強い予備校がおすすめです。

 

医進の会


医進の会は、医学部受験専門の予備校で、医学部に特化したプロ講師による質の高い授業が最大の魅力です。また、生徒1人ひとりに応じたオーダーメイドのカリキュラム作成と個別指導にこだわり、自分に必要な勉強だけに集中して取り組めます。

オンライン授業にも対応済みで、国公立大医学部現役生が質問受けチューターとなり、分からない部分や躓いている部分をいつでも質問できます。

個別指導のための個別ブースでは自習のほか食事や仮眠なども可能で、防音性も高く快適と評判です。また、生徒専用の寮が3つあり、生活リズムや栄養面も管理してもらいながら受験勉強ができる環境も整っています。

メビオ


メビオは30年以上の歴史がある医学部専門予備校です。

少人数クラス制を採用していて、得意不得意が近い生徒同士でクラス分けをするため、得意はより伸ばし、不得意を克服するために最適な授業が受けられます。

時間割は一人ひとりにオーダーメイドで、テキストもすべて、長年医学部受験に対応してきたメビオの講師が作成したオリジナルテキストを使います。

地下1階~9階まであるビルすべてが予備校となっており、最上階には快適な自習ルームがあります。地下には常時40人近くいる常勤講師に質問できる講師ルーム、2階には食堂も完備されています。校舎から徒歩1分圏内には生徒専用寮もあります。

メディクール(旧大阪医歯学院)


メディクールは、1982年創立という長い歴史を持つ、大阪・関西圏の医学部、歯学部、薬学部、獣医学部受験に特化した予備校です。
2022年に大阪医歯学院より名前をメディクールに変更しています。

2021年度は医学部コースで71.4%という高い合格率を達成しており、大阪医科薬科大学、関西医科大学、兵庫医科大学など関西圏の医学部の合格者を輩出しています。

メディクールになってからの大きな変化は授業スタイルで、高校生・高卒性問わず、個別指導で生徒一人ひとりと向き合います。
自分の成績や志望校、必要な勉強などに応じて、最適なプランを立ててもらえるでしょう。

予備校には珍しい担任制を採用しており、1人ひとりへのきめ細やかな対応が魅力です。
授業以外の時間も、勉強法の相談や生活の悩みなど、なんでも相談できる安心感があります。

まとめ

今回は、関西圏の国公立・私立大学の医学部の偏差値、共通テストボーダーを紹介しました。大学によっては、地域枠や共通テスト利用など、特色のある入試を実施しているところもあります。気になる大学は、公式の大学HPなどで募集要項や入試概要をさらに詳しくチェックしてみましょう。

偏差値やボーダーの数値とともに、各校の共通テストと個別試験の配点比率や選択科目・教科、受験できる日程などを細かく比較して、受験校選びの参考にしてください。

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