医学部受験は、他学部よりも高い得点率が求められます。安心して受験日を迎えるためにも、模試や過去問で高得点を出しておきたいものです。受験対策では、得意分野を伸ばすことも大切である反面、苦手分野から目を背けずに克服することが必須となってきます。
得点アップにつながるようなる問題集選びをして、早めに苦手を克服しましょう。科目別の問題集選びのポイントはどのようなものなのでしょうか。
英語の問題集選びは、長文読解形式で英文法が体系化されているタイプがおすすめです。医学部受験の英語は、長文読解問題が中心であるため、正確な英語速読力が必要とされます。英文解釈に時間を掛けるよりは、英文構造に慣れ、直訳力を伸ばすことを目標にしましょう。
直訳力を伸ばすには、英文法と合わせて語彙力を増やすことが大切です。問題集の使い方は、何度も同じ問題を繰り返し、英文法だけではなく、文章内で使われている単語や熟語も含めて暗記していくことがポイントです。
時間を計って、スピーディに問題に取り組むことに慣れましょう。医学部受験では、医学関連の単語を覚えることも大切です。志望大学の入試で出題される長文読解問題の傾向に合わせて、語彙力を増やしておきましょう。
数学の問題集選びは、基礎パターンを網羅していて、各問題ごとに考え方や解き方が丁寧に書かれているタイプがおすすめです。苦手を把握するためには、公式の成り立ちや解法の意味を理解し、積み重ねていくことが大切なのです。基礎問題で数学の土台をしっかり見直し、すらすら解けるまで全力で取り組みましょう。
問題集の使い方は、苦手分野は丸暗記から始めることがポイントです。まずは基礎に穴がない状態を目指します。1回目は解法通り、2回目は時間を意識してスピードアップ、徐々に自分なりの効率的な解法を見つけるなどの工夫をして繰り返しましょう。繰り返すことで、医学部受験当日まで公式を忘れない上に、計算力をつける訓練にもつながります。
9割以上が解けるようになれば、応用問題集に進み、習得したパターンを使って演習力を上げましょう。
物理や化学の問題集選びは、基本的な原則や定義が読みやすい、辞書タイプがおすすめです。医学部の物理は、難関大ほど原則を理解していないと解けない受験問題が多く出題されます。国公立、私立での医学部受験を問わず、基礎問題はすべて網羅されているもの、通読するのが苦にならないものを選びましょう。
化学においても、簡単だと思っている分野をしっかり復習し、身につけておくことが大切です。役立つゴロは書き出しておいて、受験当日まで暗記や復習に役立てましょう。
問題集の使い方は、原理や説明を理解した上でまずは暗記し、すべての基本問題を自力ですらすら解けるまで演習することがポイントです。知識問題から、計算、穴埋め、論述まで、基礎をしっかりと固めましょう。難関大過去問の問題量が多く掲載されていると尚よく、基礎をやりとげることでほとんどの医学部受験に対応することができるでしょう。
このように、問題集や使い方をよく知って医学部受験対策をすれば、苦手克服や得点アップにつながります。まずは教科書レベルの基礎問題の繰り返しを何度も行い、受験問題を解くための土台ををしっかり作ることが大切です。基礎力を固めることで、志望大学医学部レベルに合わせた高得点を出すことができるでしょう。模試や入試ですらすらと回答できるように、徐々に演習力もつけていきましょう。