私立大学で学費を抑えるには?医学部でも学費が安い私立大学を見つけよう

公開日:2022.09.13 更新日:2023.09.07

医学部を受験する人にとって、受験勉強以外に気になるのが大学の学費ではないでしょうか。
国公立大学に受かれば学費は安く抑えながら勉学に励むことができますが、受からなかった場合は私立大学に決める人も少なくありません。

国公立よりも学費が高いとされている私立の中でも、医学部は特に学費が高めです。
私立大学に通うことも想定し、学費が安い大学や学費を抑える方法を知っておきましょう。

国公立大学と私立大学の学費の違い

大学に通うには大きな費用がかかってきます。
一番大きな違いとして国公立と私立がありますが、その他にも学費が異なる場合があります。
学費の違いについて確認していきましょう。

国公立は比較的学費が安い

国公立大学に6年間通った際の学費は国立で約322万円。
国立大学医学部だけで見ると、学費の標準額は入学金が約28万円、1年間の授業料が約53万円となります。

公立大学ではその地域出身者に対して優遇制度があるため、住民の定義に当てはまっている場合は入学金と年間授業料が、10万~20万円近く安くなるのが特徴です。

私立大学医学部は学費に大きな差がある

国公立は学部によって学費に大きな差はありませんが、私立は学部による学費の差が大きいのが特徴です。
私学の総学費を比べてみると、文科系は約390万円、理科系は約540万円に対し、医学系や歯学系は2000 万円を超ええるので、学費に大きく差があるのがわかります。

私立の医学系の初年度納付金も学校によって差が大きく、比較的安価な大学で300万円、中には900万円を超える大学も存在するのです。
初年度に支払う額だけでも文科系の4年間総学費を超えているため、1年間の授業料の高さがわかります。

また、医学部や歯学部は他の学部と異なり、6年間大学に通うことが基本。
そのため、元々の授業料の高さに加え、他の学部より2年間学費を多く払うことになり、より高い学費を払うことになる原因です。

医学部は他の学部よりも実習や実技にかかる費用も高く、私立は大学によっても学費や費用の設定が異なります。
これにより金額に大きな差が生まれてしまうのです。

医学部の学費に関してはこちらも参考にご覧ください。

医学部でも学費が安い私立大学

私立の医学部でも、学費が安い大学を知っておくことで、私立に通う際も少し費用を抑えることが可能です。
総学費が安い私立大学を比較し、受験候補となる大学を探しましょう。

私立大学の学費を比較!

私立大学医学部の中でも学費が安いトップ5をご紹介します。
学費だけでなく偏差値もしっかり確認しましょう。

大学名 偏差値 学費(6年間総額)
1位 国際医療福祉大学 65.0 1850万円
2位 順天堂 70.0~72.5 2080万円
3位 関西医科大学 67.5 2100万円
4位 日本医科大学 70.0 2200万円
5位 慶應義塾大学 72.5 2204万円

関西で最も学費が安い関西医科大学

関西の中で唯一、学費が安いトップ5に入っているのが関西医科大学です。
関西医科大学の学費は今までは9位に入っていましたが、2023年度の入学生から引き下がることで、私立の学費の安さの3位に入るようになります。

年間の授業料が240万円から160万円に変更され、6年間の総額から670万円引き下がります。
1次試験の合格者上位30人が特待生とされ、その場合は6年間総学費を1910万円まで引き下がり、さらに学費が安くなります。

初年度にかかる学費の中では、実験実習費を30万円から10万円に見直した他、施設設備費と教育充実費を100万円から10万円に大幅に引き下げました。

これにより初年度にかかる学費自体も下がり、570万円から290万円に変更され、学費負担が大幅に軽減されるようになります。

関西医科大学の特徴

関西医科大学は、関西のみならず全国から高い評価を受けている大学です。
偏差値は私立大学医学部の中では中堅に位置していますが、都心部にあり立地も良く、学校全体の雰囲気も良いため学びやすいことが特徴。

関西医科大学医学部の得意分野は、医学はもちろんのこと、人の生命科学の研究、iPS細胞や幹細胞の再生医学や応用医学が挙げられます。

関西医科大学の医学部にはクラスアドバイザーとメンター制度があり、学生一人ひとりに丁寧なフォローを行なってくれます。

1学年に1人のクラスアドバイザー、複数のメンター教員を配置し、定期的に面談を行なって、学業だけでなく生活面も徹底サポートするのが特徴です。

クラスアドバイザーやメンター制度はただ単に教えるだけの医学教育を見直した制度であり、学生に寄り添う大学と言えるでしょう。

こちらでは関西医科大学を詳しく紹介しています。

学費を抑えるためにできることとは?

大学は高校に比べ、一気に学費負担がかかります。
私立大学の医学部に通う場合は、より一層高額な学費が必要となりますが、学費を抑えるためにできることは十分あります。

大学の選び方や制度をしっかり確認して、学費を抑える方法を知っていきましょう。

学費の安い大学を選ぶ

学費を抑えるためにはまずは学費が安い大学を選びましょう。
私立の学費は学部によって費用が大きく異なりますので、医学部の学費でしっかり比較することが大事です。

自身の学びたいこと、学びやすいことも重要ですが、学費負担は生活に関わるため、継続して勉学に励むためには学費の安い大学を選ぶことも重要となります。

途中で学費を払えなくなり、大学をやめなければならない状況にならないためにも、それぞれの大学にかかる学費、その他の費用を知ることも大切です。

学費の安い大学に受かるように、安い学費の大学の中でも自分に合った偏差値の大学を選ぶか、もしくは学力を向上させて希望する大学の偏差値に合わせておきましょう。

奨学金や学資ローンを活用する

学費を抑える方法として奨学金や学資ローンも挙げられます。
お金を借りることで学費を払うことができる学生への支援制度であり、高い学費で払えない場合に活用できるのが特徴です。

奨学金制度は、お金を借り大学を卒業した後返済していく貸与型と、返済する必要のない給付型があります。

奨学金は公的な機関から民間企業、大学、自治体などから受けられ、最も利用されているのは日本学生支援機構の奨学金です。

奨学金は責務者が生徒本人になりますが、銀行、信用金庫、信用組合で受けられる学資ローンは、安定した収入があることが条件なため、親が責務者になることが特徴となります。

通常の借金と同様に、お金を借りると利子が付く場合があるため、制度を利用する際は注意が必要です。
利子のないものや、返済の必要のないものは厳しい成績基準が設けられているため、勉学を怠らないようにしましょう。

メリットも多い奨学金ですが、注意点も多くあります。
利子が付く奨学金は、実質設定されている学費以上の金額を支払うことになり、返済期間が長くなればなるほど返済する利子も増えていきます。

また、奨学金の返済を滞納してしまうとブラックリストに載せられてしまう他、延滞金が課せられ、さらに高い金額を支払わなければいけない状況にも陥ります。

奨学金や学資ローンを借りる際は、借りる前に条件をしっかり確認し、返済計画を立てていくことが重要です。
学費よりも多い金額を支払わないように、大学卒業後も考えて計画していきましょう。

大学や自治体が提供する奨学金などは就職先や働く地域を限定していることが条件の場合も少なくありません。
制度を利用する前に条件をしっかり確認しておきましょう。

その他詳細はこちらのコラムで紹介しております。


学費が安い大学に行くためには

学費が安い大学に行くことや学費を安くするためには様々な条件をクリアする必要があります。

奨学金を利子なしで受ける際も、特待生として学費の一部を免除される際にも、必ず厳しい条件が設けられています。
学費を安くするためにも明確な受験計画を行ないましょう。

大学それぞれの特色を見極めよう

私立は大学によって特色が異なり、それに伴って学費も変わります。
安い学費の大学は学生へのサポートなどが充実していることも多く、そのため競争率も高くなるのが特徴です。

学費である程度絞ることも大切ですが、どういった研究をしたいのか、何に強い大学にいきたいのかも考えながら決めることも大切。

そして、希望する大学の特色を見極めて、受験対策を行なっていくことも重要となります。
特に私立大学の入試は大学ごとに特色があるので、早めに志望校を絞り、適格な受験対策をする事が必要。
大学の特色は面接の際にアピールすることにも役に立つため、しっかり大学のリサーチを行ないましょう。

公開されている大学の学費が高くでも、大学によっては学費減免制度もあり、授業料を半額、または全額免除になることもあります。

先ほどご紹介の学費が安い医学部のある大学以外で気になる大学がある場合、ホームページなどをチェックしておきましょう。

受験対策をしっかり行なうために医学部予備校に通うことも重要

安い学費の大学に受かるためには高い競争率を突破しなければなりません。
さらに学費負担を軽減するためには、特待生や奨学金の条件をクリアすることも重要です。

学費の一部を免除してもらう特待生になるためにも、奨学金で利子なしで給付金を受けるためにも、どちらも厳しい基準を超える成績が必要不可欠になります。

また、私立は大学によって成績基準が異なります。
そのため受験対策も一律で行なわず、それぞれの大学に合わせて行なう必要です。

しかし、独学で勉強や大学別の受験対策を行なうのは限界があるため、万全な対策を行なうのであれば医学部予備校に通うことも視野に入れていきましょう。

医学部受験に精通している医学部予備校では大学別の受験対策はもちろんですが、奨学金制度や大学が行なっている学費サポートなどの情報も知ることができます。

医学部予備校を活用して、希望する学費の安い医学部大学の合格を目指しましょう。
関西では完全個別指導の医進の会がおすすめです。

個別指導である一方で、医学部予備校の中では比較的リーズナブルな学費が魅力です。
詳細はこちらをご覧ください。

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