予備校に行きたくない|克服する3つの方法

公開日:2025.01.14 更新日:2025.01.14

医学部受験の厳しさから、予備校に行きたくないと感じる気持ちは、多くの受験生が抱えるものです。

しかし、厳しい戦いを勝ち抜くには、予備校での適切なサポートと学習環境は、合格への近道であるのは間違いありません

今回は、予備校へ行きたくない抵抗感を克服し、効果的な学習を可能にする3つの方法を紹介します。
前向きに通えるようになると、予備校での学びが医学部合格への強力な武器となるでしょう。

「予備校に行きたくない」3つのよくある理由

予備校に行きたくないと感じる理由はさまざまですが、主な理由を挙げると3つあります。

  1. 授業についていけなくなる
  2. 相談できる仲間の不在
  3. 予備校との相性の悪さ



恐らく予備校に抵抗感を感じている多くの受験生が、以下の内容に該当するでしょう。

理由1.授業についていけなくなる

医学部合格を目指す予備校は、他の予備校よりも内容がハイレベルになりやすいです。
予備校やコース・クラスのレベルと合っていないと、授業の内容についていけなくなりがち

特に数学は多くの受験生にとって、高いハードルとなりやすい科目です。

  • 数学で遅れをとると、ほかの教科にも影響が出やすい
  • テストの成績が悪化し、授業内容の理解が困難になる
  • 「もう無理だ」という諦めの気持ちが生まれ、サボり癖につながる



一方で、授業の内容が簡単すぎてつまらない、もっとハイレベルな学習をしたいと感じる方もいるでしょう。
レベルが自身に合っていないと、モチベーションに悪影響を及ぼしてしまいます。

理由2.相談できる仲間の不在

医学部予備校では、生徒全員が同じ目標である医学部を目指して学んでいます。
しかし、勉強やちょっとした悩みを相談できる仲間がいない方も少なくありません。

以下のような状況であれば、「予備校に行きたくない」と思ってしまう原因は「仲間の不在」と考えましょう。

  • 今の予備校のメンバーと相性が合わず、会話がほとんどない
  • 通っている予備校では、相談をしにくい雰囲気がある


同じ学年やクラスのメンバーとの相性が悪いと、人間関係の悩みに発展し、予備校に行きたくない気持ちが強くなります。

また、悩みを解決できないと、勉強に集中できずに、サボることにつながりかねません。

理由3.予備校との相性の悪さ

医学部志望者向けの予備校は選択肢が限られており、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • レベルの高さだけで選んでしまい、指導法が自分に合っていない可能性がある
  • マンツーマン授業や少人数制の場合、講師との相性が悪いと適切な指導を受けられない
  • 予備校は気に入っているが、通学に時間がかかり体力的にしんどい
  • 浪人生主体の予備校では現役生が、現役生主体の予備校では浪人生が馴染みにくい


これらの要因が重なり、予備校に通う意欲が低下しサボりにつながってしまいます。

克服方法1:なぜ行きたくないのか理由を明確にする

医学部予備校に行きたくない気持ちは、さまざまな要因が絡み合っている可能性があります。
自分がなぜ予備校に行きたくない気持ちになっていのか、その理由を明確にしましょう。

行きたくない理由を素直に書きだす

予備校に行きたくない理由を、率直に書き出してみましょう。

例えば、「授業についていけない」「周りの人と比べて劣等感を感じる」「長時間の勉強に疲れている」などが考えられます。

紙やスマホなど何でも構わないので、行きたくない理由を文字として書き出すことで、モヤモヤした状態を整理できます。

遊びたい気持ちにも正直になる

予備校に行きたくない理由を明確にする際に「友人と遊びたい」気持ちも、隠さず書き出すことも重要です。

医学部を目指す受験生としては「無駄な遊び」は厳禁と分かっているため、否定したい気持ちは大きいでしょう。

特に浪人中の受験生では、大学生の友人に誘われるままに遊びに出かけて、勉強する意欲がなくなるケースは少なからずあります。

しかし、自分を見つめ直すことも、行きたくない気持ちを克服する手段として有効なため、隠すことなく気持ちを正直に吐き出しましょう。

克服方法2:講師や予備校のスタッフに相談する

行きたくない理由が授業のスピードにあるなら、担当の講師に相談すれば解決策を提案してくれます。

また、担当の講師との相性が悪いなら、予備校のスタッフに相談することも抵抗感を克服する方法の1つです。

授業のスピードや苦手科目が克服でない場合は講師に相談する

授業のスピードについていけない点が原因なら、講師に相談すると、抵抗感はなくなるでしょう。
例えば、集団授業の割合を減らしたり、個別指導のみのカリキュラムに変更してもったりといった対策があります。

予備校の講師は生徒の医学部合格を願って教壇に立つ存在。
生徒の勉強に対しての悩みにはしっかり相談に乗り、親身に寄り添ってくれます。

個別指導を多くする・完全に切り替えることで、しっかり理解できるペースで指導してもらえるため、理解度がアップし授業ペースに追いつけるはずです。

また、マンツーマンの個別指導なら生徒ごとに、苦手科目や基礎ができていない科目を重点的に学習できるメリットもあります。

講師との相性が悪いなら予備校のスタッフへ相談

講師との相性が悪いケースは珍しいことではありません。
講師が原因で生徒が予備校へ行きたくない気持ちになるのは本末転倒です。

医学部予備校には講師だけでなく生徒を見守るスタッフが在籍しており、困ったことがあればしっかりフォローする体制が整っています。

したがって、現在の講師と相性が悪いなら、スタッフに相談して講師を変えてもらいましょう
また、講師から責められることもないので、心配する必要はありません。

克服方法3:予備校を変えてみる

最初に「この予備校がいい」と思って入学したものの、実際に通って勉強してみると理想と違っていた場合、仕方なく通っていると勉強に集中できず「行きたくない」と感じてくることもあります。

思い切って、予備校を変えてみるのもよい方法です。

多様な指導方法から最適なものを選択

各医学部予備校の指導方法に注目して、自身に合ったものを選択しましょう。

講義形式・演習形式・個別指導など、予備校によってさまざまな指導方法が用意されているもの。
自分の学習スタイルや弱点に合わせて、最適な指導方法のある予備校を選択することで効率的に学習を進められます。

例えば、個別授業とクラス制を組み合わせて指導する予備校や、個別授業とクラス授業からいずれかを選択する予備校など、学習スタイルが異なります。

自分に合う指導方法の予備校ならば、拒否感なくモチベーションを維持して勉強に集中できるでしょう。


浪人生なら同じ仲間が多い予備校に変わる

現役生・浪人生の割合に注目して、予備校を決めるのもおすすめです。

特に、浪人生なら、現役生と同じクラスで授業を受けるのは、気分的に辛いと感じるケースも少なくありません。

やる気を失くしているなら浪人生が多い、または浪人生のみのクラスがある予備校に変われば、仲間もできて新しい環境で頑張れるでしょう。

個別指導やオンライン授業のある予備校を選ぶ

人づきあいが苦手な方やクラスでの人間関係に問題があるなら、個別指導をメインにしている予備校に変わることで、問題が解決できます。

予備校によってはオンライン授業でもマンツーマン指導が受けられ、通学とほとんど質が変わらない授業が提供されています。

オンラインの個人指導ならほかの生徒を意識しなくて済みますし、自宅の部屋で落ち着いて、受験勉強に集中できるはずです。

また、オンライン授業のある予備校なら、通学時間も勉強に費やせるのでモチベーションを保ちやすくなるでしょう。


医学部予備校のメリットを再確認

医学部予備校は単なる授業の場ではなく、同じ目標を持つ仲間との切磋琢磨の場であり、専門家からの的確なアドバイスを得られる貴重な場所です。

医学部受験対策に最適な環境を最大限に活用することで、自身の学習効率を大幅に向上できます。
ここでは、医学部予備校を利用するメリットを再確認してみましょう。

合格までのロードマップを示してくれる

医学部予備校の大きな強みは、生徒一人ひとりに最適化された合格へのロードマップを提供する点です。

経験豊富な講師陣が入学時の学力や面談を通じて、生徒の現在の学力レベルを的確に判断。
そして、受験本番までの残り日数を考慮し、逆算して綿密な学習計画を立てていきます。

例えば、1年前なら基礎固めから始め、半年前には応用力を強化、直前期には模擬試験や過去問演習を活用して弱点を補強し、本番さながらの演習に取り組むといった具合です。

ロードマップは、定期的な模擬試験や個別面談で進捗を確認しながら、必要に応じて軌道修正が行われます。

結果、生徒は常に最適な学習軌道に乗り続け、効率的かつ効果的に医学部合格を目指せるのです。

医学部受験に精通したプロの講師が指導

医学部予備校の最大の特徴は、医学部受験のエキスパートである講師陣にあるのは間違いありません。
講師らは各科目を専門にしており、医学部入試の傾向を熟知し効果的な学習戦略を提供します。

単に教科書の内容を教えるだけでなく、実際の入試問題の傾向や対策、効果的な学習方法まで、幅広い知識と受験ノウハウに基づいたアドバイスを行います。

また、各大学の特徴や出題傾向を把握しており、志望校に合わせた的確な指導が可能です。

さらに、医学の最新トピックスや、面接・小論文対策など、一般の予備校では得られない専門的なサポートを行う点が大きな魅力です。

このような専門性の高い指導により、受験生は効率的かつ効果的に医学部受験に向けて準備を進められます。



競争心を刺激する仲間の存在

医学部予備校の大きな魅力は、同じ志を持つ高いモチベーションの仲間たちと切磋琢磨できる環境です。

志望校が同じ、あるいは医師を目指す同志が集まることで、互いに競争し合い刺激し合える空間が生まれます。
単なる競争ではなく、お互いの成長を応援し合う関係性も重要です。

さらに、模擬試験の成績や学習進捗を共有することで、自身の位置づけを客観的に把握でき、危機感と向上心を持続できます。

また、グループ学習や勉強会を通じて互いの得意分野を教え合い、苦手分野を補完し合うことも可能です。

このような仲間との切磋琢磨は、医学部受験における精神的サポートにもつながり、長期間にわたる受験勉強を乗り越える原動力となるでしょう。

質問しやすい環境で学習効率がアップ

医学部予備校の重要な特徴の1つに、質問しやすい環境が整っていることが挙げられます。

一般的な大規模クラスとは異なり、少人数制や個別指導を採用している予備校が多く、生徒一人ひとりに目が行き届きやすい状況です。

講師との距離が近いため授業中はもちろん、授業後も気軽に質問できる環境が整っているだけでなく、質問専用の時間や場所が設けられていることも多く、疑問点をすぐに解決できます。

授業以外でのサポートも充実

充実した授業時間外のサポート体制も、医学部予備校の大きなメリットです。  

多くの医学部予備校が導入しているチューター制度では、主に医学部在学中の学生や医学部卒業生で構成務され、自習室での学習サポートを行います。

チューターは最近まで受験生だった経験を活かし、効果的な学習方法や時間管理のコツを教えてくれるだけでなく、学習面だけでなく精神面のサポートも担当するため頼れる存在です

受験に関する不安や悩みの相談にも乗ってくれるため、生徒たちは心強い味方を得られるでしょう。
このような総合的なサポート体制により、生徒たちは集中して受験勉強に取り組むことが可能です。

予備校に行きたくない気持ちを克服してモチベーションアップ

医学部受験は長期間にわたる厳しい戦いであり、モチベーション維持は大きな課題です。

予備校に行きたくない気持ちを克服するためには、目標の再確認と自己管理が重要であり、まず医師になりたい根本的な理由を常に意識しましょう。

また、短期的な目標設定と達成感を味わうことで、学習意欲を高められます。

さらに、医学部予備校に通うメリットを再認識することも重要であり、医学部受験に特化したさまざまな学習方法が提供されるため、自分に合った学習方法の選択も重要です。

どうしても、予備校に行きたくない気持ちが強い場合は、思い切って違う予備校に変わることも効果的な手段です。

疲れを感じたときは休息も大切にし、自分のペースで学習を継続することが、最終的な目標達成につながります。

今回の内容を参考に、予備校に行きたくない気持ちを克服してモチベーションをアップすれば、医学部合格に一歩近づくでしょう。

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