家庭教師は医学部受験に効果的?|医学部予備校と比較

公開日:2024.12.18 更新日:2024.12.18

医学部受験の競争は激しく、家庭教師や医学部予備校を活用しないと志望校に合格するのは難しいのが現状。

家庭教師の利用を考える方のなかには、以下のように考え方もいらっしゃるでしょう。

「医学部受験で家庭教師を利用するメリットって何なの?」
「家庭教師と医学部予備校の違いを知りたい」

この記事では、医学部受験で家庭教師を利用するメリットや医学部予備校との違いについてご紹介します。

医学部受験はプロのサポートが不可欠

医学部受験は独学で対応することが難しいため、万全な対策をするためにはプロからのサポートが不可欠です。

そこで、始めに医学部受験のプロを活用した対策方法を3つご紹介します。

医学部受験に強い家庭教師

医学部受験に特化している家庭教師なら、医学部受験対策の心強い味方になってくれます。

慣れた自宅の環境下で学習ができるため、集中しやすいのが特徴です。
講師の選択から生徒に合わせたオーダーメイドのカリキュラムが組みやすいため、徹底的な対策が必要な医学部受験に適しているといえるでしょう。

また、塾や予備校が少ない地方在住者でも自宅に赴いてくれる家庭教師であれば受験対策をしっかり行えます。

通塾の負担を減らし勉強時間を増やすこともできるので、地方に住みながら医学部を目指すことが可能です。

医学部予備校

医学部予備校は医学部に合格することを目的とした予備校です。

在籍している講師は医学部受験に精通したプロしかいません。
少人数制やワンツーマンの個別授業が多く、学習面だけでなく小論文や面接対策でもプロの指導を徹底的に受けることができます。

担当講師が生徒一人ひとりに合ったカリキュラムを作成するため、受験に必要な知識への理解も深くなっていきます。

講師以外に、チューターといった勉強面以外のサポートをするスタッフが在籍していることも、医学部受験には最適あ環境です。

また、大学ごとに出題傾向が変わる医学部の入試に対応するには多くの情報が必要です。
大学の情報や過去問など資料も豊富で、受験生にとって必要な情報が取得しやすい環境になっています。

最新の医学部情報を入手している医学部予備校は、難関の医学部受験対策に適しているといえるでしょう。

学習塾

学習塾は実は予備校と指導が異なります。

志望校に合格することを目的にしている予備校に対し、苦手な科目を克服することや授業内容の復習、予習が学習塾の主な目的です。

医学部受験に専門的ではないものの、医学部大学に合格している人も少なくないため、学習塾で合格を目指すことは十分可能です。

医学部受験の専門的な授業は行われませんが、得意科目に自信があり、苦手科目が足を引っ張ると感じている場合は学習塾に通うこともひとつの手段といえます。

学習塾と医学部予備校を比較したコラムはこちらです。

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医学部受験に強い家庭教師の特徴

医学部受験に強い家庭教師の特徴について、詳しくご紹介します。

医学部受験に精通したプロの講師が指導

医学部受験に強い家庭教師では、医学部受験対策に経験がある講師が指導を行っています。

家庭教師はマンツーマンで指導に当たるため、講師は生徒の習熟度に対応したきめ細やかな指導が可能です。

例えば、数学が苦手であれば基礎知識の指導を、物理が得意であれば応用的な学習ができるようサポートをします。

また、志望校別の二次試験対策を実施してくれる点も魅力です。
志望校の出題傾向に応じた対策を早期から行ってくれるでしょう。

医学部大学の現役生や卒業生も多い

医学部受験に強い家庭教師では、医学部大学の現役生や卒業生が多く在籍しているケースも多いです。

例えば、全国医学部生家庭教師会の講師は、全員が医学部医学科に在籍する現役の医学部生で構成されています。

講師自身が医学部受験を経験しているため、自身の成功体験をベースにした実践的な指導が受けられる点がこうした家庭教師の強みだと言えるでしょう。

さらに、医学部生という目標に近い存在が教えることで、生徒のモチベーションを引き出しやすくなります。

なお、医学部予備校のように現役生ではない講師が所属する家庭教師もあります。
依頼する際は、どのような講師が在籍しているかも確認しましょう。

専門性が高いので科目以外の受験対策を行える

医学部受験に強い家庭教師では、科目以外の受験対策として小論文や面接の指導も行えます。

小論文対策では、医療や科学技術に関する最新の知識が必要不可欠です。

家庭教師は、頻出テーマである「医師と患者のコミュニケーション」「先端医療技術」「医師不足の問題」などについて、徹底的に指導します。

また、面接対策では医師としての適性や志望動機を的確に表現する練習を行っており、生徒は面接で自身の考えを適切に述べる力を養えます。

医学部受験に強い家庭教師のメリット・デメリット

ここでは、医学部受験に強い家庭教師を活用するメリットとデメリットについてご紹介します。

特定の大学への受験対策や勉強法が身につく

医学部受験に強い家庭教師の場合は、志望校に精通しているプロや実際にその医学部に通っている学生や卒業生が講師になってくれます。

志望校の情報も豊富に取得できるため、大学によって異なる受験対策にも対応可能。

学生や卒業生が講師の場合は実際に経験した受験の話、医学部に通っている話を聞くことができ、より解像度の高い情報を得ることができます。

何を勉強するべきか、小論文や面接はどのような感じだったか、具体的な勉強法や対策を行うことが可能です。

学習時間を長く確保できる

家庭教師は学習場所が自宅なので比較的時間を自由に設定できるのがメリットです。
講師によっては集団授業よりも長い学習時間を確保できる場合もあります。

また、家庭教師は自宅に赴いてくれるため、最寄りの学習塾や予備校から離れている方にとって大きなメリットです。

自宅から近ければ問題ありませんが、学習塾や予備校が遠いと移動距離に時間を取られて肝心の学習時間が削れてしまいます。

家庭教師では学習塾や予備校までの移動時間を短縮して学習時間を伸ばすこともできます。

オンライン授業にも対応

最近ではオンライン授業も行ってくれる家庭教師も増え、より気軽に利用できるようになりました。

不便な場所で最寄り駅から遠いと、指導できる家庭教師が限定されてしまうことがあります。

オンライン授業を行えると講師の選択肢も増えるのがメリットです。
自宅に赴かない分、コストもより抑えることもできます。

他の学生と切磋琢磨することが難しい

医学部受験に強い家庭教師のデメリットとして、他の学生と切磋琢磨することが難しい点が挙げられます。
家庭教師による個別指導では、良くも悪くも外部からの刺激を受けにくいです。

例えば、塾や予備校ではほかの生徒の勉強する様子が見えたり、模試の結果が掲示されたりするなど、ライバルとの競争を意識できる機会があります。

家庭教師では、上記のような意識が生まれにくいでしょう。

また、他の受験生との情報交換や励まし合いの機会が少ないため、モチベーションの維持が難しくなる可能性もあります。

担当講師が学生の場合十分なフォローが難しい

担当講師が学生の場合、学習フォローが不十分になる可能性があります。

名門会のように医学部生ではなくプロの社会人講師を採用している家庭教師サービスもありますが、現役の医学部生が講師を務めているケースが少なくありません。

現役の医学部生は自身の学業との両立が必要となるため、生徒に対して十分な学習フォローを提供することが難しい可能性が高いです。
これは医学部受験を目指す生徒にとっては大きな問題となるでしょう。

一方、医学部予備校では授業外のサポート体制が万全です。

例えば、医進の会ではチューターが生徒を個別に無料でフォローする「個別フォロー」システムがあり、質問受け付けだけでなく苦手科目の説明や演習、解説なども行っています。

また、常時勤務しているチューターが複数いるため、生徒一人に対して最大5人のチューターがフォローできる体制が整えられています。

家庭教師の費用相場

医学部対策として家庭教師を利用する際に費用相場をまとめました。

医学部対策の家庭教師の費用相場 60〜150万円/年
家庭教師ノーバスの費用 約35万円/年
(高校3年生・90分コース・月4回)
リーダーズブレインの費用 約71~95万円/年
(医学部入試専門講師・1.5時間×4回/月)

費用の相場は年間で60〜150万円となっており、1コマあたりの授業時間や指導回数などによって費用が大きく変動します。

利用する家庭教師やプランなどによっては比較的リーズナブルな価格で利用することが可能だと言えるでしょう。

ただし、医学部受験に特化したコースはあるものの、医学部受験専門の家庭教師サービスは少ないようです。

医学部受験合格に向けたノウハウにも、家庭教師によってさまざまと考えられるため、家庭教師で対策するなら情報収集が重要となると言えます。

医学部予備校の特徴

受験生によって学習しやすい環境が異なり、自由度の高い環境下が合っている場合や他の生徒と競争意識を持った方が良い場合で選択が変わってくるため、予備校と家庭教師はどちらもメリットがあります。

しかし、難関の医学部合格を目指すのであれば医学部予備校がよりおすすめです。
医学部予備校をおすすめする理由について、解説していきます。

実績豊富なプロの講師による授業が受けられる

医学部予備校であれば、講師は教えることにも精通した医学部受験のプロが指導をします。

家庭教師の場合は講師に現役の医大生が多く、学生から指導を受けられるのは生徒目線で大学の話を聞くことができるのでメリットもあります。
しかし、医学部に合格した学生や卒業生であっても教えるプロではありません。

経験も少なく指導のスキルも未熟な場合があるため、利用する場合は注意点をしっかり確認しましょう。

確実にプロの講師から指導を受けられるため、医学部合格を目指す場合は医学部予備校を選択する方がおすすめです。

もちろん各教科の指導だけでなく、面接や小論文の指導も行われるので安心。

医学部予備校のプロ講師は経験やスキルも高く、メンタル面のサポートなど、あらゆる方面から受験生を支えてくれるので心強い味方となってくれます。

おすすめの医学部予備校に関してはこちらで紹介していますので、ご覧ください。

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過去のデータなど資料も豊富

医学部受験に特化した学習環境、施設が充実しているのが、医学部予備校の特徴です。

各大学の資料や過去問など予備校に通うことでデータを閲覧することができます。

家庭教師でも有益な情報を得ることは可能ですが、個人の見解で情報が偏ることも少なくありません。
予備校の施設で資料を集め、複数の講師から話を聞くことで、より客観的に情報を整理することができます。

個別指導やオンライン授業を受けられる

医学部予備校でも、オンライン指導を始めています。

マンツーマンの個別授業や予備校が近くになくても利用できるのが家庭教師の強みです。
しかし、最近ではオンライン授業を行っている医学部予備校も多く、従来よりも地方在住者が気軽に予備校の指導を受けやすくなりました。

また、医学部予備校は少人数制や個別指導制を導入しているところも多いため、選択肢も豊富です。

自身に合う学習環境で医学部予備校を選び、具体的な医学部受験対策を立てることができます。
医学部予備校のオンライン授業についてはこちらで紹介しています。

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医学部予備校の費用相場

医学部予備校の費用相場についても、紹介します。
高校3年生の場合で個別指導制と少人数制に分けて、まとめました。

個別指導の医学部予備校の費用相場

個別指導の医学部予備校の費用相場 350〜600万円/年
医進の会の費用 95万円~/年
※入学金・設備維持費として別途22万円要
※受講するコマ数は個別に相談して決める
メディカルラボの費用 52〜307万円/年
※入学金・個別カリキュラム管理費(1教科あたり約13万円)・通信設備費として、別途約36~76万円要)
※季節講習費用は別途要

上記は、個別指導を行っている医学部予備校の費用をまとめたものです。
費用相場自体は年間350〜600万円程度ですが、予備校やプランによってはよりリーズナブルな費用で利用が可能となっています。

例えば、医進の会の費用は1コマ19,800円(税込)の授業を週1回、1年間受講すると 95万円の費用が発生します。
授業時間以外のサポート費用や自習室の利用なども含まれるため、安心の費用体系です。

また、メディカルラボは、単科コースで1コマ/週のみ受講する場合は52万円ですが、演習や模試など総合的なサポートを受けられるコースを受講すると、諸経費含め300万円以上かかります。

医学部予備校によってサポート体制や料金体系は大きく異なるため、費用に何が含まれるのかも確認しましょう。

▼各予備校詳細


少人数指導の医学部予備校の費用相場

少人数指導の医学部予備校の費用相場 300〜500万円/年
ミリカ医専の費用 145〜450万円/年
※毎月かかる諸経費有
リニアの費用 330万円/年
※別途、設備費・教務費要

上の表は、少人数指導を行っている医学部予備校の費用をまとめたものです。
費用相場自体は年間300〜500万円程度となっており、実際の予備校についても相場に沿った価格帯となっています。

例えば、ミリカ医専は、1週間あたりに受講するコマ数でも年間受講費用が変わりますが、「合格保証コース」では特別授業も別途行われます。

少人数制だから費用を抑えられるというわけではないため、医学部合格のために自身が必要なフォローはどちらで受けられるかを考えてください。

▼各予備校詳細

医学部予備校と家庭教師なら医学部予備校がおすすめ!

医学部受験なら、医学部予備校を利用しましょう。

  医学部予備校 家庭教師
講師 プロ講師 プロ講師or学生アルバイト
受験データ 予備校で徹底的に収集&分析 教師によってまちまち
費用相場 300〜600万円/年 60〜150万円/年
授業以外の学習フォロー 講師・チューターによる丁寧なサポート 教師が学生だとフォローされにくい

費用相場は家庭教師のほうがリーズナブルなものの、講師や受験データの豊富さ、学習フォローの充実度合いを踏まえると総合的に医学部予備校がおすすめです。

医学部入試の突破は非常に難しく入念な対策が必要です。
そのため、多少費用がかさんだとしても講師や学習サポートの質が安定している医学部予備校の利用が無難だと言えるでしょう。

医進の会のように、医学部予備校のなかでもは相場よりもリーズナブルな価格での利用ができる予備校もあります。
費用面で医学部予備校をあきらめていた方も、この機会にぜひ医学部予備校を検討してください。

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